【解説】W463 メルセデス・ベンツ G350d ヘリテージエディションの魅力に迫ります!


世界中のオフローダーやラグジュアリーSUVファンから絶大な支持を集める「メルセデス・ベンツ Gクラス」。その中でも、日本市場限定で販売された特別仕様車「G350d Heritage Edition(ヘリテージ エディション)」は、Gクラスの伝統と進化を見事に融合させた希少な一台です。

この記事では、G350dヘリテージエディションの特徴、デザイン、装備内容、そしてその価値について、詳しくご紹介していきます。


■ G350d ヘリテージエディションとは?

「G350d ヘリテージエディション」は、メルセデス・ベンツの日本市場向けに2018年に登場した限定463台の特別仕様車です。Gクラスが持つ40年近い歴史を祝うと同時に、その“ヘリテージ(遺産)”を体現したモデルとして位置付けられています。

ベースとなるのは、3.0リッターV6ディーゼルターボエンジンを搭載した「G350d」。そこに、特別な内外装のデザインや装備が加えられ、よりクラシカルかつラグジュアリーな雰囲気を持つ一台となっています。


■ 外装デザイン:無骨と洗練の共存

ヘリテージエディションの最大の特徴のひとつは、特別カラーのボディペイントです。選べるボディカラーは以下の5色で、それぞれが往年のGクラスを思わせる深みと存在感を持っています:

  • ブルーブラック(130台)

  • インペリアルレッド(100台)

  • マラカイトグリーン(40台)
  • ライトアイボリー(33台)

  • プロフェッショナルブルー(160台)

さらに、18インチ5スポークアルミホイールや、ブラックのグリルガード、スペアタイヤカバーなど、細部にもこだわった仕様が盛り込まれています。無骨なGクラスのシルエットはそのままに、クラシックと現代が融合したスタイルが際立っています。


■ 内装:クラシックな美しさと現代的な快適性

内装にもヘリテージエディションならではの特別感があります。

また、ステアリングやドアパネルにもレザーが贅沢に使われ、手触りと高級感を両立。加えて、ヒーター付きシート、COMANDシステム、ハーマンカードンのサウンドシステムなど、快適性やエンタメ面も抜かりありません。

ヘリテージ専用プレートが装備され特別感のあるモデルとなっております。


■ パフォーマンスと走破性

G350dは、3.0リッターV6 BlueTECディーゼルエンジンを搭載し、最高出力245PS、最大トルク600Nmを誇ります。7G-TRONIC PLUSトランスミッションと組み合わせることで、滑らかな走行と力強い加速を両立。

さらに、Gクラス伝統のフルタイム4WDや、前後およびセンターデフの3つのディファレンシャルロックを備えており、オフロード性能は折り紙付き。舗装路だけでなく、雪道や悪路でも安定した走行が可能です。


■ 通常モデルとの違い

G350dの通常モデルとヘリテージエディションの主な違いは以下の通りです:

項目 G350d 通常モデル G350d ヘリテージエディション
台数 通年販売 463台限定
ボディカラー 標準色 限定5色
装備 ラグジュアリーPKG ラグジュアリーPKG、ナイトPKG

■ ターゲット層と所有の価値

G350d ヘリテージエディションは、単なるSUVとしてではなく、ライフスタイルの象徴として選ばれるモデルです。特に以下のようなユーザーに支持されています:

  • Gクラスの歴史や世界観に共感するファン

  • アウトドア志向だが、都会的なラグジュアリーさも求める層

  • 限定車や希少価値の高いモデルをコレクションしたい愛好家

現在では、中古市場でも非常に人気が高く、状態の良い車両は新車価格を上回るプレミアム価格で取引されることもあるほどです。

【レビュー】メルセデス・ベンツ G350d ヘリテージエディション──「重厚」こそが最高の贅沢の1台

Gクラスに乗るということは、ただの移動手段ではなく、ある種の“体験”に身を委ねることだと感じました。今回ご紹介する1台は、日本限定463台という希少モデル「G350d Heritage Edition(ヘリテージエディション)」のブルーブラックの1台。

伝統のデザインと現代的な走りがどう融合しているのか──じっくり確認いたします。

平成30年

走行59000km

車検2年付き

カラーは限定100台の「ブルーブラック」

ナイトPKGも装備されておりますのでホイールも純正にてブラックアウトされております。


■ スタートから伝わる「芯の太さ」

スタートボタンを押すと、V6ディーゼルエンジンが唸るように目覚める。音自体は静かだが、そのトルクの厚みがアイドリングからじわじわと伝わってくる。

アクセルを踏むと、驚くほどスムーズに、だが確かな重量感を伴って加速していく。最大トルク600Nmという数字通り、発進からグイグイ前に出る。スポーティではないけれど、「どこまでも行けそう」という安心感があります。

7速AT(7G-TRONIC PLUS)の変速は非常に滑らかで、街乗りでは変速ショックを感じることはほとんdありません。ただし、ステアリングは重ため。最初はやや戸惑うかもしれないが、すぐに「これはGクラスの“味”なんだ」と理解できるはずです。

走行距離を感じさせないきれいなシートの状態。

パワーシート、全席シートヒーターも装備されております。

サンルーフ、ハーマンカードンサウンドシステムも装備されております。

8型モニターにコマンドナビも装備されております。

リアシートも使用感がございません。

ラゲッジスペースにはあるとうれしいラゲッジボードが装備されております。


■ 総評:無駄の極致こそ、Gクラスの贅沢

G350dヘリテージエディションは、数値やスペックだけでは語り尽くせない“感覚のクルマ”だ。
走りの鋭さではなく、どっしりとした安定感。
燃費の良さではなく、安心して遠くへ行ける信頼感。
スマートさよりも、骨太な存在感。

「使いやすさ」「取り回しの良さ」「効率性」──そういった現代車の常識からは少し外れるかもしれない。でも、それこそがこの車の魅力であり価値となります。

限定モデルの特別感、クラシックと現代が交錯するデザイン、ディーゼルエンジンの力強さ、そして圧倒的な走破性。それらすべてが一体となって、Gクラスという“アイコン”を体現しています。


■ 最後に:この車は「選ばれる」のではなく、「選びにいく」一台

もしあなたがG350dヘリテージエディションを選ぶなら、それは実用性や価格以上に、自分のスタイルを表現したいという意思の表れかもしれない。

一度でもステアリングを握れば、その“重み”が、ただの移動とは違うことを教えてくれるだろう。Gクラスは、“走る”を超えた価値を持つ数少ない車だ。

その他の画像

■ まとめ:過去と未来をつなぐ“本物”のGクラス

G350d ヘリテージエディションは、Gクラスの原点ともいえる無骨なデザインと、現代の快適性・先進性を高次元で融合させた特別な存在です。

限定台数という希少性に加え、内外装のディテールや走破性、ディーゼルならではの経済性まで、すべてが“Gクラスらしさ”を凝縮した一台。

Gクラスの真の魅力を知る人にこそ相応しい、まさに「ヘリテージ(伝統)」を継承する名車だと言えるでしょう


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